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ドイツの墓事情と墓じまい

生徒さんの一人に「ドイツの墓はなぜいつもあんなにきれいなんですか?いつもお花があって・・・」と質問をいただきました。

「なんででしょうね~」と話をしていて気になったのでドイツのお友達に聞いてみました(#^^#)





日本とは死生観が違うんだと改めて認識。


ドイツではFriedhofsordnung(墓秩序) というきまり*があって、墓をきれいにしておかないといけないという決まりがあるようなのです!

※昨日「きまり」を「法律」と書きましたが、ドイツ人から法律ではないと訂正を受けました。

市やそれぞれの墓場の決まり、のようです。すみません💦


「そんなん、時間ないし、そもそも遠いから無理!」という人は庭師を雇ってきれいにしておかなければいけないらしいのです・・・


めっちゃお金かかる!!


死んだ後にどんだけかかるのよ!!


と思いますよね。。。なので、ドイツでは近年火葬が増えているのです。


1960年代はたった10%だった火葬が(ほかの90%は土葬)いまでは70%が火葬です。


火葬された後の灰はFriedwaldと呼ばれる森や、墓場にあるそれ用に設置された野原や湖もしくは海に収められます。


そうです!火葬にすると維持費がいらないんです!経済的!


でも土葬を選ぶ人もいます。

土葬は3種類。

① Einzelgräber (1人用)

② Doppelgräber (2人用)

③ Familiengräber  (家族用)


です。独身者は①を、夫婦と二人だと②を、そしてほとんどないらしいのですが(お金がかかるので)、お金に余裕がある人は③を選びます。


でも土葬って、どんどん増えてきたら場所なくなるじゃん!!地面、死体ばかりになっちゃうじゃん!って思いません?

問題ないんです!


埋葬されてから20年から30年はそのままにしておかないといけないのですが、その期限を過ぎると次の埋葬者がそこに入るのです!(日本的発想では、ワオ、ですよね)

まあ、親が死んでから20年から30年後には子供も死ぬから、という発想でしょうか?


例えば私の知り合いのドイツ人は義理の親が2人用の墓に入っているのですが、世話ができないので庭師に手入れを頼んでいます。25年してから墓じまいをしたということです。そして5年はそのまま置いておいて、5年後には次の埋葬者がそこに入ったということです。


ちなみに墓じまいは

das Grab abgeben

もしくは文字通り

Grab-Schließung

と言います。


今回ドイツ人2名に聞いたのですが、1人は60代、もう一人は30代でした。

60代の人は親とかは土葬、でも最近亡くなった方は火葬のようです。

30代の人は回りはみんな火葬ということでした。


時代の流れもあるんでしょうね。


日本だと、男子が墓を継いで・・・とかありますが、ドイツはとーーーってもあっさり(笑)

いや、本来それでいいんでしょうね。


日本の墓じまい事情もそれくらいラフにいけばいいんでしょうけどね~



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